受賞事業発表

2022年度 イノベーシスト助成金事業 受賞事業発表

2022年度
イノベーシスト助成金事業
受賞事業発表

審査総評

第一回目の応募にかかわらず数多くの申請があったことに正直驚きました。夫々のテーマは独自性豊かなものでスタートアップの熱い思いが伝わりました。審査は優劣つけ難いものでしたが、イノベーシスト大賞に選ばれたのは、脱炭素のバイオ技術による化成製品ビジネスで、SDGsに沿ったこれからの時代のグローバルな発展に期待が持てます。前田賞、近久賞も新しい技術イノベーションや社会的課題を解決して行くのにふさわしいテーマでした。
夫々助成金を有効に活用され、大阪発の新しいビジネスとして社会の発展に寄与されることを期待しています。

受賞事業

イノベーシスト大賞

代表取締役社長
清水雅士さん
Innovassist

マイクロバイオファクトリー株式会社

微生物発酵技術を利用した
バイオ化学品の生産事業

イノベーシスト大賞を受賞させていただきありがとうございます。
本助成資金は知財関連費用、技術開発や試作の費用に充てさせていただきます。当科学技術の産業化には長い年月がかかりますが、本助成で得た資金を事業化へ向けた取り組みに活用させていただき、科学技術で社会課題を解決できるよう邁進していきます。

受賞理由

バイオインディゴ、バイオヒドロキシチロソールいずれの開発も環境にやさしい商材として、SDGs等を背景とした市場から期待されており、助成金条件の一つとなっている「解決しようとする社会的課題の重要性」に適った事業内容である。
また、このような物質を微生物発酵技術で生産するという環境負荷と生産性との両立を目指したアイデアは技術的にも新規性、独自性があるものと考えられる。
社会的重要性の高いテーマとそれを実現するための技術とのバランスが選考事業の中で最もよくとれていたため満場一致のイノベーシスト大賞受賞となった

前田賞

代表取締役社長/CEO
池内智彦さん
Innovassist

株式会社エレクトロンヴェクシー

埋込型充電器(SC)の拡販

この度は、公益財団法人イノベーシスト助成事業におきまして、前田賞という栄えある賞を頂きまして、心より感謝申し上げます。
今回の助成金はワイヤレス充電モジュールの販促等に充てさせて頂きたく思っております。また、今後は新しいモジュールの開発も進めていきたいと思っております。
今後の当社の飛躍に是非ご期待ください。

受賞理由

開発品の応用技術はスマートフォンに限らず種々のモバイルにも適用できる。とりわけ「埋め込み型」については、例えば旅行するときに充電器やソケット等がいらなくなり、電化製品のコードレス化による利便性の増大を最大限生かせ、社会的課題に対する技術的解答のアプローチもよい。ただ、ビジネス的完成度や特許等の知的財産戦略にいささか不安が残るのも事実である。しかし、財団姿勢となる「粗削りなこれからの事業に対する支援」という観点から、今後のさらなる成長を期待して前田賞受賞となった。

近久賞

代表取締役 新田昌恵さん
(写真は副社長 松田さんとスタッフの方)
Innovassist

株式会社マミー・クリスタル

0歳からの運動能力アッププログラム
【ファストレ】を軸とした
地域の子育てコミュニティづくりと
全国ネットワークの構築プロジェクト

この度は、近久賞を授与頂き誠にありがとうございます。
「孤独な育児をなくす」という長年変わらぬ私たちの想いを実現するために生まれた0歳からの運動プログラム「ファストレ」を持続可能な仕組みへと発展させ、全国へ認知を広げるために本助成金を活用させて頂きます。全国各地に親子の笑顔を増やし、地域活性や女性活躍にも寄与したいと考えています。

受賞理由

「0歳からの運動」という新しいところに目を付け、子育てコミュニティという地域・社会問題にまで発展された社会的課題意識は非常にユニークなものである。とくに母親になったばかりの方たちの不安や孤独感を解消するというニーズは実需の進展も期待できることから、今後大きく拡大していく可能性を秘めている。
当該ビジネスモデルは一過性の課金システムを採用する等、いくつか懸念される点があり、それらを払拭すべく改善が必要となる部分もあるが、近所のママさんを集めて体操プログラムを発案し、大阪人間科学大学子ども教育学科の先生の監修を受けてプログラムを開発するといった熱意と行動力を高く評価し、近久賞受賞となった。

選考員プロフィール

選考委員長 生島 博

大阪大学工学部卒。電気情報通信系企業・知的財産部長、事業企画部長、情報通信事業本部理事、技術本部理事、取締役、日本知的財産協会特許委員長等を歴任後、東京都知的財産総合センター所長、内閣知的財産戦略本部タスクフォース委員、日本国際知的財産保護協会理事、発明推進協会全国知財窓口支援統括、東京理科大学大学院知財専攻講座講師等を歴任。
現在、知財経営戦略研究所設立所長就任、東京都立産業技術研究センター知財相談役、企業顧問等、企業・研究機関の知的財産経営戦略支援に従事。

三木 元昭

1961年3月 県立尼崎北高校卒業
1961年4月~1965年3月 公立神戸商科大学経営学科在籍、風呂勉販売管理ゼミ選択
1965年4月~1967年4月 (株)明治屋海上部勤務
1965年5月~1987年8月 英国 ロイド船級協会勤務。主に事務処理の仕事に従事する。IBMのMC80ワードプロセッサーを使用して書類作成の簡略化するMOPS(Mechanization Office Procedure Sysytem)に参画して、日本にてパイロットスキームの開発を英国ケンブリッジ大学卒のコンピューターの専門家とチームにはいり導入にいたる。22年間外国の会社にて英文の書類にしたしみ、西欧流の考え方を学ぶ。
1987年9月~現在 有限会社設立、不動産賃貸業を始める。
1991年5月~2021年10月 税理士業を始める。顧問先の事務処理の簡素化に関心があり、会計処理の指導を事務所に始める。自動仕分けの導入に努める。中小企業の生産性をあげること、間接費の節減、事務処理の能率化に務める。そな間友人のDale Carnegleの人材を育成する仕事の導入に参画して勉強する。

吉田 史朗

早稲田大学中退、関西学院大学卒業
関西学院大学大学院商学研究科博士課程前期修了
りそな総合研究所客員パートナー
パナソニックEW創研客員講師
関西大学大学院非常勤講師
経営学修士(MBA)
中小企業診断士
日本マーケティング学会会員
プラントエンジニアリング会社を経て大手コンサルティング・ファーム入社、役員・社長歴任後、2002年S&G設立し社長就任。現在に至る。
リクルート「アントレスクール」東洋経済新報社「ベンチャークラブ」日本経済新聞社「ベンチャースクール」等主宰。
NTTドコモ、中国電力、四国電力、阪神電鉄等の社内ベンチャー審査委員、野村証券・NTTドコモ・パナソニック等の大企業から中小企業、ベンチャー企業までコンサルティング1000社以上

今までの受賞事業

公益財団法人イノベーシスト事務局

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